美容・美白

「美容・美白」とは

「美容・美白」とは美白とは「透明感がある」「潤いのある」「ハリ・弾力がある」「ハリ・弾力がある」この3条件がそろっている状態を指します。外見が与える印象は大きなもので、女性の方は特に憧れる方も多いです。しかし、年齢や紫外線、環境の変化に伴い、美白の条件は損なわれていくものです。そのような悩みをサポートするために美白治療があります。綺麗でハリのある若々しい肌を取り戻すために当院でも様々な治療法をご提案しています。

潤いのある肌

肌の表面には外部の環境から肌を守る機能を担う角質層があり、角質層は肌を保湿することや、外的刺激・乾燥から肌を守っています。角質層は新陳代謝によって古いものは剥がれ落ち、新しいものに入れ替わっていきますが、加齢や他の様々な原因によりこの生成サイクルが乱れると、角質層のバリア機能は低下します。その結果、肌から水分が失われ、ガサガサした乾燥肌となり若々しさは失われていきます。

透明感がある肌

透明感のある肌の定義は人それぞれ少し意見が異なりますが、反射する光の量が多い肌は透明感のある肌と言えるでしょう。ターンオーバーのサイクルが乱れ、古い角質が蓄積された凸凹のある肌やざらざらの肌は光が上手く反射されず、黒くくすんだ肌に見えてしまいます。

ハリ・弾力がある肌

肌のハリ・弾力を保つにはエラスチンやコラーゲンが不可欠です。どちらもたんぱく質からできるもので、加齢や紫外線などによって衰えていき、40代以降ではほとんど失われていきます。その結果、肌のハリや弾力は保てなくなり、若々しさが失われます。

当院の美肌治療

レーザー治療

レーザー治療レーザーフェイシャルはお顔全体にレーザーを照射して肌にハリを与え、若々しさを取り戻す治療です。肌のハリはコラーゲンが大きく関係しており、レーザーフェイシャルは線維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成を促します。
当院で採用しているレーザー機器「Gentle Max Pro Plus」で用いるロングパルスアレキサンドライトレーザーは、黒や茶色のメラニン色素のみに選択的にレーザーが吸収される特徴があります。そのため、繰り返し照射することで、しみやそばかすが徐々に薄くする効果が期待できます。
また、毛根に存在するメラニンを破壊することで脱毛効果も期待でき、顔のうぶ毛なども減少し、肌のトーンも改善することができます。
さらにお顔全体に照射することで肌がきめ細かくなり、くすみなども取り除かれるため、アンチエイジング効果も期待できる治療です。
施術後は肌に栄養を与えるためにビタミンCのイオン導入を行うとより効果的です。

Gentle Max Pro Plus

当院で導入しているGentle Max Pro Plus(ジェントルマックスプロプラス)はアメリカ・キャンデラ社のフラッグシップモデルでロングパルスヤグレーザーとロングパルスアレキサンドライトレーザーの2つのレーザーを持つ最新のレーザー複合機です。
ロングパルスヤグレーザーは皮膚深層の毛細血管に作用し、ロングパルスアレキサンドライトレーザーは波長755nmのレーザーはメラニンに鋭敏に反応します。
パルス幅を自由に設定できるので、これまで難しかった体毛の濃い方や肌黒い方、メラニン活性の高いアジア人の肌にも効果的で、それぞれの肌質や体質に合わせた安全で幅広い施術が可能です。

トレチノイン

トレチノインはビタミンAの誘導体の一種で、ビタミンAの50~100倍ほどの生理活性効果があり、アメリカではにきび・しわの治療薬として承認されています。
トレチノインは血液中に微量に流れている物質のため、使用後にアレルギー反応を起こすことはなく安心してご使用いただけます。
治療ではトレチノインと一緒に、美白効果のある吸収型ビタミンCローションと強い漂白作用のあるハイドロキノンを組み合わせて使用いたします。

トレチノインの効果

  • 皮膚の角質を表面から剥がす。
  • 表皮の細胞のターンオーバーを促し、若々しさを取り戻すことができます。その際に皮膚深層にあるメラニン色素の排出も促します。
  • 皮脂の分泌を減少させます。
  • コラーゲンの分泌を促進させ、肌にハリを取り戻し、小じわを改善します。
  • 表皮内の粘液性物質の分泌を促し、肌にみずみずしさを取り戻します。

トレチノインは「しわ」にも効果的

トレチノインはコラーゲンの分泌を促す効果があり、しわの改善効果を期待できます。
ただし、目尻などの深いしわの場合は、治療に3ヶ月以上の時間を要し、開始直後は皮がむけるなどの症状がみられることもあります。皮がむける症状にはプロペトなどの保湿剤が効果的です。

トレチノインは「にきび」にも効果的

にきびは皮脂腺の機能が亢進し、毛穴の入り口に角質が詰まることで起こります。
トレチノインはこのような皮脂腺の機能を低下させ、角質が詰まることを防ぐ作用があり、にきび治療も効果があります。にきびが治った後も治療を継続することで赤みなどもきれいに消すことができます。

トレチノイン使用の注意事項

ビタミンA誘導体は催奇性があり、トレチノインは妊娠中、または妊娠予定の方には使用できません。
また、赤みや炎症、角質がぼろぼろ落ちていくといった副作用も起こります。このような症状がみられた際は、トレチノインが効いているとも考えられ、適度な範囲であれば心配はいりません。
治療開始後、上記の症状が出ない場合はトレチノインが作用していない可能性もあるため、一度当院までご相談ください。
トレチノインを使用している際に、ハイドロキノンを使用するとしみる、赤みが出る、ヒリヒリするなどの症状があらわれることがあります。
刺激が強い場合はトレチノインの治療を一旦ストップし、ハイドロキノンのみの使用へ変更することをおすすめいたします。
また、激しい痛みや強い赤み、血がにじむ、ひどくしみるといった症状がみられた場合もトレチノインの使用は一旦ストップし、すぐに当院にて診察を受けるようにしてください。

ハイドロキノン

ハイドロキノンは「しみ」の原因となるメラニン色素の生成を抑える漂白作用があり、しみの治療ではトレチノインと併用します。
トレチノインがメラニン色素を排出し、ハイドロキノンが新しいメラニン色素の生成を阻害します。市販されている美白化粧品は病院で処方されるハイドロキノンと比べ、成分の作用が非常に弱いです。

トレチノイン・ハイドロキノン併用療法に有効なしみ

トレチノインとハイドロキノンの併用療法はしみの種類によっては有効でないものもあります。

有効なもの
老人性色素斑 最もよく見られるしみで、比較的濃い茶色の輪郭がはっきりしています。加齢とともに出現頻度は高くなります。
炎症性色素沈着 やけどや傷などの炎症によって生じるしみです。
肝斑  
有効だが時間がかかるもの
扁平母斑 薄茶色から濃い色のものまであり、黒い毛をともなうしみです。生まれつきある方や思春期に発生する方もいます。
茶色いほくろ、そばかす  
取れないもの
脂漏性角化症 加齢が原因で生じるいぼで、茶色からこげ茶色のものが盛り上がってあらわれます。
黒いほくろ、生まれつきある黒色のあざ  
手のしみ トレチノインは手のしみにも有効ですが、顔面と比べると反応が鈍く、手洗いや家事などでお薬の成分が失われるので、皮膚再生のスピードが遅いです。

トレチノイン・ハイドロキノン併用療法の流れ

使用手順
  1. 洗顔後にビタミンC誘導体ローションを顔全体に塗り、乾燥させてください。
  2. トレチノインを患部にピンポイントで薄く塗っていきます。この際、子ども用の綿棒を利用して、薄く塗っていくのがポイントです。
  3. 塗り終わって10~15分経過したらトレチノインが皮膚に浸透するので、ハイドロキノンをトレチノインより広範囲に白くなり過ぎない程度に上から塗ります。この際、トレチノインを塗った部分から外側に向けて塗っていくと一緒にトレチノインも広げてしまうので、内側に向けて塗っていくようにしましょう。
  4. 1時間経過したら、最後は保湿剤と日焼け止めを使用します。この際、皮膚が炎症を起こしているので、肌に負担がかからない紫外線吸収剤不使用の日焼け止めクリームを塗ります。また、細菌では日焼け止め飲み薬もあるので併用すると、より高い効果を期待できます。気になっている方はお気軽にお尋ねください。

ビタミンC誘導体ローションの塗布は必須ではありませんが、トレチノインとハイドロキノンと併用することで、さらに効果を得ることができます。少ししみる方もいらっしゃいますが、アレルギーなどの副作用はない安全なものです。
ビタミンCは通常は直接肌に塗っても効果は得られませんが、当院で使用しているビタミンCは誘導体なので効果が期待できます。もし気になっている場合はお気軽にお尋ねください。

注意事項

  • トレチノインは少しでも付着すると皮がむけてしまうので、患部以外を触らないようにしましょう。
  • 患部がかゆくなりますが、掻いてしまうと色素沈着が起きる可能性があるので触らないようにしましょう。
  • 目の周りは皮膚が薄く、目に浸透してしまうと視力低下につながるので、目の周りには塗らないようにしましょう。
  • トレチノインとハイドロキノンは参加しやすいため、密封して冷蔵庫に保管しましょう。開封後は1ヶ月で使い切ってください。

治療中のスキンケアについて

トレチノイン治療中は紫外線の影響を非常に受けやすく、浴びてしまうとしみを作ってしまうことがあります。そのため、外出時は皮膚への刺激が少ない紫外線吸収剤不使用の日焼け止めクリームを塗るようにしてください。
また、角質がぼろぼろ取れるため、保湿機能やバリア機能が一時的に減少するため、乳液や保湿剤で十分にケアし、メイク時も可能であれば遮光効果のあるファンデーションを使用してください。乾燥肌がひどい場合は別途お薬を処方することも可能で、保険診療の対象になることもあります。お気軽にお尋ねください。

シナールトランサミン内服

シナール・トラネキサム酸とは?

シナール・トラネキサム酸(トランサミン)とはしみや肝斑の治療に用いられる内服薬で、シナールはしみを薄くし、トラネキサム酸はしみの生成を防ぐ作用を持っているので、併用することが推奨されています。即効性はなく、2~3ヶ月以上服用することでしみ予防や美白効果を効果が実感できます。

シナールとは

シナールはビタミンCの一種で、市販のビタミンCと違ってパントテン酸が含まれているのでビタミンCの働きをサポートする役割を担います。
ビタミンCは肌に様々な効果をもたらし、しみや色素沈着を薄くする効果や、メラニン生成抑制、抗酸化作用、毛穴改善効果が期待できます。

シナールの副作用は?

シナールは良い効果もたくさんありますが、代謝・排泄を促すため多く服用してしまうと過剰反応が起こります。人によってはお腹がゆるくなることもあるので、副作用が出る場合は医師に相談するようにしてください。

トラネキサム酸とは?

トラネキサム酸は、止血剤として使用されてきましたが、最近では美白効果や、肝斑の黒ずみ・しみ改善効果があると厚労省から認められ、しみ治療にも使用されるようになりました。
しみは大量に作られたメラニンが蓄積されて肌表面に出てきてしまったものですが、トラネキサム酸はメラニン生成を促すプロスミンの働きを阻害することで、しみ予防の効果を期待できます。
従来のレーザーやビタミンCでは肝斑などのしみは治療できなかったのですが、トラネキサム酸はこのようなしみにも改善効果が期待できます。

トラネキサム酸の副作用

トラネキサム酸は比較的副作用が少ないのですが、稀に吐き気や食欲不振を一時的に起こすことがあります。
症状が出た際は一旦使用を中止し、担当医師に相談するようにしてください。
また、止血剤として使用されていたこともあり、血栓症などを患っている血栓ができやすい方は使用を控えていただくことがあります。

トラネキサム酸の服用に注意が必要な方

当院での処方の仕方・内服方法

初診の方は医師による診察を受けていただきます。
なお、肝斑治療、しみ治療ではシナールとトラネキサム酸は保険適用外となります。
朝・夕食後に2カプセル2包ずつ内服して頂きます。

シナール・トラネキサム酸のQ&A

毎日服用して問題ありませんか?

基本的に問題なく、服用し続けることでしみ予防や美白効果も期待できます。

他のお薬と併用しても問題ありませんか?

基本的にシナールは他のお薬と併用して服用して頂いても特に副作用などの心配はありません。心配な方は医師にご相談ください。一方、トラネキサム酸は止血成分が配合されているので、血液凝固作用のあるお薬を服用されている方はお控えください。

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